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(2016 震度7✗2 熊本地震より5年)

故郷の風景

‘’故郷の自然はあの日と何ら変わりなく今を見守っている‘’
町の木山川南側に広がる田園地帯には、この時期に必ずレンゲ草の絨毯が敷かれる。子供の頃は友達と暗くなるまで魚とりでここを訪れ、学生時代は犬の散歩コースで必ずここを通り、今となりては震災の節目を迎える春にはここへ自然と足を運ぶようになりました。
田んぼでは、氏子さんが田作りの準備を始められていました。
4月14日・16日を迎えるにあたり、色々な方よりこんな質問を受ける事がよくあります。
【木山神宮さん、矢田さんにとってどんな5年間でしたか?】
【震災後の5年間は、長く?短く?感じられました?】
私はこうお伝えしております。
‘’震災で全壊した神殿は今から270年前に建立された神殿です‘’
‘’ですからこれから270年先を考えた神社再興を今、氏子の皆さんと一緒に進めておりますので、振返ると木山神宮、私にとってこの5年間はとても短い時間だったと感じております‘’
‘’そして今を生かされていることは全てお陰様です‘’と。
震災以降の感謝と神祖崇祖の感謝をお伝えしております。
時代ごとの私達の先人達を想うとき、時代ごとの困難を乗り越えてきた証が正に日本国の歴史であり、今を生かされている私達の存在そのものです。では、私達も今を乗り越えて未来へ繋げてゆく事こそが使命であると、私は想います。
※【中今(なかいま)】
国内外で頻発する自然災害、新型感染症等々、私達にとって困難な壁は様々にありますが、乗り越えられないはずはないと想います。
熊本地震からの節目の5年。
変わらない故郷の風景と時間が今年もここにあります。
木山神宮の神殿は今年の12月に竣工、再興します。
      【益城町再興】
              木山神宮 禰宜 矢田幸貴
※中今(なかいま)
神道における歴史観の一。時間の永遠の流れのうちに中心点として存在する今。単なる時間的な現在ではなく、神代からを継承している今。
最後までお読み下さいまして有難うございます。
今後も感謝を中心に鎮守の森を再興して参る決意です。

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