【5年ぶりに自分の場所へ帰ってきた神殿の彫刻達】上棟に向けて元へ
‘’加速する宮大工 (破風板・蟇股・木鼻) 復元修復が完了‘’
皐月一日、木山神宮では記録が追いつかない程に(^^; 神殿復元事業が加速しております。左右に伸びる破風板が取り付けられ、待ちに待った江戸時代の神殿の姿が蘇ってきております。
震災以降、熊本地震の事を、被災した文化財の今を、全国に広く伝える為に、そして震災の記憶を風化させない為に、益城町の鎮守の森から遠く離れて県内外の博物館や展示会に旅に出た木鼻(神殿彫刻)や、部材達もやっと自分たちの元の場所へと帰る事が叶いました。
※破風板(はふいた)とは?
破風板とは、屋根の妻側に山の形に設置された板を指します。破風は『博風』とも書き、博は『手でパチパチと叩く』『つかみ取る』という意味であることから、風をつかみ取り、風が中に入ることを防ぐという意味であります。屋根自体はその形状から、上から吹き付ける風には強いのですが、横や下から受ける風には弱いという弱点があります。屋根の弱点を補うために、破風板の設置により風を、そして雨の侵入を防ぐという役割があります。又、見た目の美しさも魅力の1つであります。
※蟇股(かえるまた)とは?
横木『梁・桁』に設置して、荷重を分散して支える為に下側が広くなっている部材です。その形から🐸の股の様に見えることからそう呼ばれるようになったそうです。
※木鼻(きばな)とは?
柱を貫通し、外に突き出た部分の名称です。もとは頭貫や、肘木、虹梁の柱から飛び出る部分を直接加工しておりましたが、江戸時代以降は装飾目的が強くなるにつれ、複雑で繊細な彫刻を施した物など、職人の技と魂が込められる部材となりました。
上記の彫刻と部材が神殿に帰ってきてくれたことは、本当に頼もしくも感じられます。
【新緑の皐月 上棟祭に向け更に仕事が前進して参ります】
【必ず益城町再興へ向けて】
今を広くに伝えてゆくことを今後も大切にして参ります。
皆様方にも同じくお手伝いを下されば幸甚に存じます。
<木山神宮支援サイト>
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https://donation.yahoo.co.jp/detail/5071001/
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