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【木山神宮の神殿屋根に千鳥破風がよみがえる】5年ぶり

【木山神宮の神殿屋根に千鳥破風がよみがえる】朝日に照らされ

屋根には朝日に照らされて千鳥破風が設置されました。宮大工の息の合った仕事にて神殿の再興が日々進んでゆきます。境内裏にある部材保管庫の古材もほとんどが神殿に戻っておりまして、今後は古色塗装職人による塗装作業を経て、野地板にはルーフィングが張られる予定となっております。
台風などの雨風が強い時に万が一、屋根材の隙間から雨水が入ったとしても、このルーフィング(防水シートが)最後の砦として神殿内への水の侵入を防ぎます。

その後は、愈々、銅板職人による銅板葺が始まります。

※千鳥破風(ちどりはふ)とは?
 千鳥破風は屋根の斜面に設けた小さな三角形の破風です。狐格子(きつねごうし)をはめ込み、装飾や通気用に用います。もともとは換気や明かり取りのための意匠だったようですが、今日の社寺建築ではもっぱら装飾のための意匠です。

自然災害における被災地の共通する課題とは、(教訓を生かすこと)と(記憶の風化に立ち向かう)ことでしょう。
その手段として、防災教育・防災訓練・語り部活動・写真展・展示会・多種にわたるデジタルアーカイブ化・震災遺構保存・追悼施設の整備、家族会議、等々、国・自治体・地域・学校・家庭にて様々な形と取り組みが存在します。

当宮でも震災以降、同じ課題に対して様々な取り組みを続けておりますが、一貫していることがあります。

それは【諦めず伝える続ける】という事です。
町教育委員会と宮大工と神社で、今年の秋に開催予定の令和3年度益城町文化財企画展の打ち合わせと、調査を行いました。
当宮からは、神殿彫刻を彫る際に使用されました、マイラーフィルム(彫刻のデザイン型紙)と、神殿復元に使われました匠の仕事道具が、展示される予定となっております。

※詳細は決まり次第お伝えさせていただきます。

    【貫く益城町再興】

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