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【木山神宮神殿(益城町重要文化財(史跡)復元工事安全祈願祭を斎行】

令和元年12月18日【木山神宮神殿(益城町重要文化財(史跡)復元工事安全祈願祭を斎行】

【社の誇り〝PRIDE〟をこれより先も持ち続ける為に必ず令和3年までに再興を果たします】
平成28年、今から3年8か月前の、桜咲き誇る益城の故郷での未曾有の大地震。
あの熊本地震より、益城町氏子の支えと全国の皆様方よりの本当に温かく大変に有り難いお力添えを持ちまして、本日、益城町重要文化財【史跡(木山神宮境内)】木山神宮神殿災害復旧事業安全祈願祭を、令和元年師走十八日の午前十時より、お陰を持ちまして、滞りなく斎行する事が叶いました。
最大震度7の揺れを、4月14日と16日の2日間にて故郷は2度も受震し、住み慣れた町並みは一変し、道は倒壊した家々で塞がれ、これまでの暮らしの常識は通用せず、ライフラインは完全に寸断され、鎮守の森もその後に続く数千回の余震を受けて境内全ての建造物が地に伏して全壊しました。

あの日から3年と8ヶ月。

代々受け継がれ、時代ごとの氏子の信仰を受けてきた神殿を、令和3年12月までの2年間にて復元(震災前の姿へ)して参ります。
全壊した神殿は平成30年より1年間という月日をかけ、丁寧に丁寧に、分解・格納・調査し、全壊した状況から組み直す為の図面を創り、必要な部材の数量を全てはじき出し、構造計算を積み上げ、建築基準法の適用除外を受け、実施設計業務を令和元年10月の秋に完了しまた。
愈々、格納庫にて組み直されるのを待つ約20,000の神殿部材を可能な限り使用して【江戸後期 宝暦二年 276年前の姿へと】木山神宮再興事業に着手します。

【事業区分】熊本地震文化財災害復旧事業

【事業主】 宗教法人 木山神宮
      (代表役員 宮司 矢田 吉定)

【設計管理】Y.O設計一級建築士事務所
      (大分県日田市 養父 信義)

【施工】  有限会社西嶋工務店
      (熊本県益城町 西嶋 武)

【指導】  熊本大学工学部建築学科
      (教授 伊東龍一)

     熊本県教育委員会文化課

     益城町教育委員会生涯学習課

【総事業費】平成30年より令和3年末迄
      210,625,000円

      (分解・格納・調査事業)
      (実施設計)
      (復元事業 )

【内訳】 熊本県基金活用 25%補助
     益城町補助金  50%補助
     所有者木山神宮 25%支出

【事業の概要】

 平成28年熊本地震によって損壊した木山神宮本殿(江戸時代後期)の災害復旧事業で平成30年度から開始し、令和3年度までの4ヶ年にわたる事業である。
 本殿はほぼ全壊しており主要構造部まで破損が及んでいるため、全ての部材を解体して組み直す[解体修理]を行う。取り外した各部材は格納コンテナを併設し、保管する。平成30年度は本殿の解体を実施し、解体中に行った実測調査、痕跡調査、仕様調査などの結果をもとに修理方針を決定し、この方針に基づき実施設計を作成し、これをもとに令和元年度から令和3年度にかけて本殿の復元工事を実施する。
 今年度は、建物の基礎工事が主体であり、土間のコンクリート打設まで行う予定である。その間に電線菅の埋設や木材の入荷、繕い場等の設置及び修理木材の繕い、これに伴う焼印、古色塗装の業務も実施する。
【令和3年12月 神殿 竣工 (予定)】

言葉では形容出来ないほど、これまで皆様方より大きな力と、支えと、お見守りを賜りまして、本日より益城町再興の事業が動き出します。
震度7を2度も受けて全壊した神社は国内にはありません。
未指定文化財から本殿復元事業を進めて再建した神社は国内にはありません。
復旧事業費が全て集まった訳ではありせん。

だけど、だからこそ、この事業へ今、着手しました。

熊本地震に故郷の鎮守の森は奪わせない。

被災地にも誇りがある。

この事業が、これから先の国内の自然災害にて被災した社の、歴史的建造物の、地域の、1つの参考になればと願い。
これより先の一歩一歩も感謝を真に進めて参る所存です。
【熊本地震には故郷 益城町の心の拠りどころを奪うことは絶対に出来ない】

【益城町再興】

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