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【神殿の新旧4本の梁(はり)全てが渡る】熊本地震から5年の日に

神殿の梁が納まる

“ 小屋組屋根材が繕いを終えて素屋根(足場)に全てあがる”
本日は、熊本地震(本震)より5年の節目の日です。晴天の朝を迎えた木山神宮では、早朝より神前にて祝詞が奏上され、宮大工の本日の作業安全を祈る祭典を斎行しました。
屋根材の繕いを終えた全ての部材が、空高く吊り上げられ、次々と素屋根の中に納めてゆかれます。
松・桜の新梁2本と、江戸時代の当初梁2本が宮大工の手にて力強く神殿に渡されました。
太陽に照らされた宮大工の汗はキラキラと光り、終日皆さん笑顔の仕事日でした。
本日より上棟祭に向けた仕事が加速します。

 【本震より5年の益城町再興】
令和3年12月末 神殿が竣工します。

<木山神宮サイト>
Yahoo!Japan 木山神宮支援サイト 
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5071001/

(2016 震度7✗2 熊本地震より5年の想い)木山神宮 禰宜 矢田幸貴
‘’故郷の自然はあの日と何ら変わりなく今を見守っている‘’
町の木山川南側に広がる田園地帯には、この時期に必ずレンゲ草の絨毯が敷かれる。子供の頃は友達と暗くなるまで魚とりでここを訪れ、学生時代は犬の散歩コースで必ずここを通り、今となりては震災の節目を迎える春にはここへ自然と足を運ぶようになりました。
田んぼでは、氏子さんが田作りの準備を始められていました。
4月14日・16日を迎えるにあたり、色々な方よりこんな質問を受ける事がよくあります。
【木山神宮さん、矢田さんにとってどんな5年間でしたか?】
【震災後の5年間は、長く?短く?感じられました?】
私はこうお伝えしております。
‘’震災で全壊した神殿は今から270年前に建立された神殿です‘’
‘’ですからこれから270年先を考えた神社再興を今、氏子の皆さんと一緒に進めておりますので、振返ると木山神宮、私にとってこの5年間はとても短い時間だったと感じております‘’
‘’そして今を生かされていることは全てお陰様です‘’と。
震災以降の感謝と神祖崇祖の感謝をお伝えしております。
時代ごとの私達の先人達を想うとき、時代ごとの困難を乗り越えてきた証が正に日本国の歴史であり、今を生かされている私達の存在そのものです。では、私達も今を乗り越えて未来へ繋げてゆく事こそが使命であると、私は想います。
※【中今(なかいま)】
国内外で頻発する自然災害、新型感染症等々、私達にとって困難な壁は様々にありますが、乗り越えられないはずはないと想います。
熊本地震からの節目の5年。
変わらない故郷の風景と時間が今年もここにあります。

※中今(なかいま)
神道における歴史観の一。時間の永遠の流れのうちに中心点として存在する今。単なる時間的な現在ではなく、神代からを継承している今。
最後までお読み下さいまして有難うございます。
今後も感謝を中心に鎮守の森を再興して参る決意です。

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