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神殿竣工奉祝祭を氏子と共に 感謝の祭 斎行 ㊗

益城の氏子と共に再興

熊本県 木山神宮 宮司 矢田吉定 感謝の祭㊗

拝啓 師走の候、皆様方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 当宮は、去る平成28年4月14日・16日発災の熊本地震により最大深度7を2度受け、境内の全ての建造物が全壊を致しました。あの未曾有の自然災害より以来5年8ヶ月にわたって復原工事を進めてまいった次第です。
 扨、270年前の神殿当初材を可能な限り使用する神殿再興の事業が、このほど滞りなく竣工の運びに至りました。代々受け継がれ、時代ごとの氏子の信仰を受けてきた神殿を、震災前の姿へ蘇らせる事が叶い、今日という日を迎え得ましたのはひとえに益城町の氏子を始め、熊本県内、全国の、そして海外よりの皆様方、関係諸官庁の皆様方のご懇篤なご指導とご鞭撻を賜りましたお陰でございまして、まことに感謝の至りに堪えません。
皆様方へ、心より厚く御礼を申し上げます。
この事業が、これから先の国内の自然災害にて被災した社の、歴史的建造物の、地域の、1つの参考になれれば幸甚に存じます。
                        敬具
             記
【平成28年熊本地震文化財災害復旧事業】

事業名
木山神宮熊本地震による神殿保存修理工事

工事場所
熊本県上益城郡益城町木山281

事業者
宗教法人木山神宮 代表役員 矢田吉定

延面積 32.61m2 建築面積 65.26m2

設計監理
Y.O設計1級建築士事務所(大分県日田市)

施工
(有)西嶋工務店(熊本県益城町)

総事業費
210,515,900円
(分解調査及び実施設計 42,932,000円 組立工事 167,583,900円)

補助事業の目的及び内容

平成28年熊本地震によって損壊した木山神宮本殿(江戸時代後期)の復旧事業を平成30年度から令和3年度までの4ヶ年にわたり実施した。本殿は、ほぼ全壊しており破損が主要構造部にまで及んでいるため、全ての部材を解体して組み直す「解体修理」を行う。取り外した各部材は、併設した格納コンテナに保管し、使用可能な柱や彫刻類の木材は建て方の際に元の位置に戻して復旧する。 平成30年度に本殿の解体を実施し、解体中に行った実測調査、痕跡調査、仕様調査などの結果をもとに修理方針や設計を決定し、令和元年度(平成31年度)からは、杭工事、地中梁基礎、基壇石積、木材繕い、仮設素屋根、神殿組立、耐震補強、電気、防火設備、瑞垣組立を実施。

修理方針

宝暦二年の建設当時の工法・技法を踏襲して、復原・保存修理を行う。既存木材は可能な限り再用し、腐朽・欠損及び強度不足の材は、埋木・矧木・接木加工、または新補する。再用する木材は既製品と同種類の赤身材とし、木理も同様とする。
●倒壊部材の整備・破損等調査・格納 平成30年(2018)3月1日着手~令和元(2019)年10月31日完了
●修理実施設計 平成30年(2018)12月28日~令和元(2019)年10月31日完了
●復旧修理 令和元年(2019)12月 6日着手~令和3年(2021)12月28日完了

   【益城町再興】

来年の1月中旬より横町線拡幅工事に伴う石段修復工事、参拝駐車場工事、狛犬の移設工事、梅の木移植。
春からは、指定寄付金事業 拝殿の再建工事に着手する予定としております。
“これからが始まりです”
更に、一歩一歩の毎日は続きます。💪
m(__)m最後までお読み下さり有難う御座います。
              禰宜 矢田幸貴 拝

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